エシレバターを使った、ちょっとフランス気分になれるクレープのレシピ。
味付けも見た目もシンプルだけれど、
焦がしバターの香りが豊かでとても美味しいおやつが出来上がります。
少しの手間が美味しさを作り出すのだと実感しました。
エシレバターの特徴
エシレバターとは
フランス産の優良な発酵バターのひとつです。
発酵バターとはクリームを乳酸発酵させてから作るバターのことで、
バター特有の風味やコクが強く感じられるの特徴があります。
ヨーグルトのような軽い酸味があり、香り非常に良いバターです。
日本のバターは非発酵バターが一般的です。
A.O.P認定
エシレバターとは、フランス中西部のエシレ村で生産される発酵バターです。
エシレ村は3000人ほどの小さな村ですが昔ながらの製法を守り続け、
ヨーロッパが定めた製造地域、原料、製造工程などの規定を満たした商品のみに与える認証「A.O.P.認定」を受けています。フランス政府からこの認定を受けられたバターは多くなく、エシレバターは国内バターで初めてA.O.P.認定を受けたお墨付きのバターと言えます。
こだわりの製造方法
乳牛の育成にも細やかな約束事があり、
そこで育たった牛たちは脂肪分が多くてバター作りに最適なお乳を出してくれるそうです。また、原料として使われるのは、工場から半径30Km以内の酪農家の牛乳だけと決められています。こうすることにより、24時間以内に工場に牛乳が届き、新鮮なうちにバターに加工することができるのです。
さらに重要な拘りの一つが昔ながらの木製チャーン(撹拌機)。
チャーンとは、牛乳からできた生クリームを撹拌し練り上げるための機械です。
ステンレス製が主流な中、エシレバターでは木製に拘り製造しています。
この結果、木製チャーンで練り上げられたエシレバターは口当たりの良い、まろやかな味わいに仕上がります。
現在、エシレバターは世界中のグルメから愛されるバターとなりました。
多くの賞も受賞しており、おいしさと品質の高和はお墨付きです。
日本へも冷蔵航空便にて、フランスのシャルル・ド・ゴール空港から運ばれてきています。
2009年には東京にも専門店ができ、注目と人気を集めています。
店内はバターの香りに満ちており、人気商品は午前中に完売してしまうこともありました。現在は東京3店舗と大阪に1店舗ありますが、オンラインショッピングも可能です。
エシレバターには有塩と無塩がありますが、パンなどに塗って食べるのであれば有塩がおすすめです。その際はぜひ、バターそのものも味わってみてください。
材料
- エシレバター 30g
- 薄力粉 80g
- 卵 1個
- 砂糖 20g
- 塩 1g
- 牛乳 200㎖
エシレバター 250g × 1個 ECHIRE <有塩タイプ> 価格:1,380円 |
作り方(6枚)
- 薄力粉はふるっておく。
- 焦がしバターをつくる。
鍋にエシレバターを入れて、薄茶色になるまで弱火にかける。
色づき始めると香りもたってくるので、それが合図。 - ボウルにザルをセットし、キッチンペーパーを敷いて焦がしバターを濾す。
この時に使用したキッチンペーパーは焼くときに使用するので、
捨てずにとっておく。(勿体ないお化け) - 別のボウルで卵をとき、砂糖、塩、牛乳を加えてよく混ぜる。
- 薄力粉に4と、濾した焦がしバターを加えてよくまぜる。
(今回は、ブレンダーを使用して撹拌。) - 5を濾し、冷蔵庫で1~2時間休ませる。
- 生地を焼く。
3で使ったエシレバターを含んだキッチンペーパーで
フライパンにバター(油)をひく。別途、油を用意しても可。 - おたま一杯分の生地をフライパンに広げ、弱火にかける。
生地が固まるまで円を描くようにフライパンを回すと、
きれいな円い生地に焼きあがります。 - 生地がぷくぷくとしてきたら、フライパンからあげる合図。
焼けた生地にエシレバター(分量外)と、お好みでグラニュー糖を塗って、四つ折りにする。
タヌメモ
バターが贅沢に香るもちもちのクレープが出来上がりました。
焦がしバターを作ったり、1時間生地を寝かせて待機したかいがありました。
フライパンで焼くのは、片面だけで大丈夫です。裏返すリスクも回避。
砂糖とバターだけのシンプルな味付けですが、
焦がしバターの香りが口いっぱいに広がり十分贅沢な味のするクレープです。
と、いいつつ私はフランスで買ったMONOPRIXのマロンペーストも付けていただきました。気分はフランスです。
どうぞお好みでトッピングをしてください。
キツネもかなり気に入ったご様子でした。
なぜなら、食べるスピードがタヌキよりずっと遅かったから。
キツネ氏は美味しいものだと、食べ終わるのが惜しいらしくてスピードがかなり落ちます。どうやら今回も合格だったようです。にやり。
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