ミートパイのパイ部分がパイ生地ではなくてマッシュポテトでできた、イギリスの家庭料理。
パイ生地の代わりに使われたマッシュポテトが香ばしく焼かれ、ミートソースと相性抜群です。
ボリュームがあり見栄えもいいですが、作り方は簡単なのでぜひお肉と冷蔵庫にあるお好みの野菜を使って、作ってみてください。
シェパーズパイとは
シェパーズパイ(Shepherd’s Pie)は、コテージパイ(Cottage Pie)とも呼ばれています。
使用するお肉は、牛または羊。
オーストラリアはイギリスの植民地であった時代があるのでイギリス文化の影響を大きく受けており、シェパーズパイの起源はイギリスと言われていますが、オーストラリアでも親しまれています。
材料(2~3人前)
マッシュポテト
- じゃがいも 2個
- バター 10g
- 牛乳 100ml
- 塩コショウ 適量
ミートソース
- ひき肉 250g(今回は合い挽き肉)
- 玉ねぎ 1/2個
- ピーマン 2個
- オリーブオイル 大さじ1
- きざみニンニク 小さじ1/2
- 赤ワイン 大さじ2 ★
- ケチャップ 大さじ2 ★
- ウスターソース 大さじ1 ★
- 塩コショウ 適量 ★
- 薄力粉 大さじ1
作り方
- マッシュポテトを作るため、皮をむいて4等分にしたじゃがいもを耐熱容器に入れ、電子レンジ600Wで5分加熱。
- 熱いうちにバターを加え、マッシャーで潰す。
- 様子を見ながら牛乳を加えて、なめらかにする。
塩コショウで軽く味をつける。 - 玉ねぎ、ピーマンはみじん切りにする。
- 次にミートソースを作ります。
フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、弱火でオリーブオイルに香りがつくように熱する。 - ひき肉を加え、火が通ったら、玉ねぎとピーマンを加える。
- 全体に火が通ったら、★の調味料を加える。
- 味を調えたら、薄力粉を入れて全体に馴染ませる。
- 耐熱容器に移したら、さきほど作っておいたマッシュポテトを乗せ、ヘラなどで均等に伸ばしながら蓋をするように広げる。
- 250℃に予熱したオーブンの上段で10分弱、焼き色をつけたら完成。
ご家庭のオーブンによって異なると思うので、様子を見ながら焼いてください。
オーブンの代わりにトースターでも代用可能。
タヌメモ
シェパーズパイはかつて私がオーストラリアで留学していた時、ホームステイ先のホストマザーが作ってくれた思い出の品。
あの頃は曜日ごとに献立が決まっていて、たしかに「パイの日」がありました。
パイの日には今回のシェパーズパイの他に、王道のミートパイやクリームチキンパイを焼いてくれて、とても美味しかったのを覚えています。
他にはパスタの曜日やステーキの曜日がありました。
お肉がメイン料理の日はワインも食卓にのぼり、同時の私は19歳でしたが、オーストラリアは18歳からお酒が飲めるので、ホストファミリーのお母さんとお父さんがすすめてくれて少しだけ飲むのがなんだか特別でした。
問題だったのが、水曜日。
水曜日は決まってFish & Chipsが出されていたのですが、毎週Fish & Chipsは結構辛い。
ホストファミリーには申し訳ありませんが、ホームステイ先には私の他にも留学生がいて、皆げんなりしており、献立が曜日で決まっていると気づいてからはルームメイトと水曜日の夜は逃げ出していたのもいい思い出です。
余談ですが、その頃は私の他に香港出身、中国出身、インドネシア出身の同い年くらいの留学生がいて全員女の子でした。留学中、何回か留学生が入れ替わりましたが、この3人が一番仲よく、今でもたまに連絡を取り合っています。
水曜日は一緒に抜け出し、夕飯が遅い日は誰かの部屋に集まってこっそりお菓子を食べたり、週末は一緒に買い物に行ったり・・・思えば、留学中でもその時期に一番語学力が伸びたと思います。やはり留学中は日本語を極力使わないことが重要!と実感しました。
そんな出来事からも、早10年。
思い出をいっぱい詰め込んだシェパーズパイが焼きあがりました。
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