【数値規制】愛犬のお母さんについて考えてみる

タヌキのシッポ
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「数値規制」について知ってほしい。

最近SNSの投稿でよく見かける「数値規制
女優の二階堂ふみさんが問題提起したことでも話題となりました。

簡単に言うとペットに関する決まり事でペット事業者が順守するものとなります。
この記事が実際なにが問題になっているのか知って、考えて、行動するきっかけとなれば幸いです。

ペットショップの動物たちについて考えてみる

可愛い可愛いと愛でられるペットショップの子犬や子猫たち。

しかしその裏側にも目を向けなければなりません。
これは想像に容易いと思いますが、ペットショップの動物たちは生れてすぐに親、兄弟たちから引き離されて、ショーケースにいれられています。
あまりにも引き離す時期が早いと、社会性が身につきません。
社会性が身についていないことは、噛む、吠えるなどの問題行動を起こす原因となります。

また、ある程度親や兄弟と育てられたとしてもまだ身体の弱い子ども。
販売される場所へ向かう、その流通過程で命を落とす子たちもいます。

さらに買い手が見つからなければ処分が待ち構えています。
幼くして、幾度となく命の危険にさらされているのです。

普段ペットショップで見かける可愛い子たちには、そういう境遇の子が少なからずいるのが今の日本のペットショップ業界の現状です。
ここまででもかなり衝撃的な裏側だと思いますが、そんな子どもたちの親について考えたことがありますか。
生きものとしてではなく、ただの商売道具として酷い扱いをされている親がいます。
普段、私たちの目には触れることのないペット業界の暗い裏側です。

愛犬のお母さんについて考えてみる

私も犬を飼っています。
ふわふわで大人しく私の腕の中に納まり、家族の名前を把握している賢く可愛いチワワです。群馬県の出身で、他に兄弟が3匹いたと聞いています。
この子の親犬も、今私が抱いているようにブリーダーに可愛がられているシーンを何度も想像していました。しかし、もしかしたら違うのかもしれないと気付かされたのはお恥ずかしながら最近のことです。

日本の現状では、
態勢も変えられないほど狭いケージの中で一生を終える動物たちがいます。
自由はもってのほかお散歩さえも連れて行ってもらえません。
子どもを産めさえすればいいので食事と排泄は同じ場所です。
吠えるとうるさいからと、声帯を切られることもあります。
劣悪な環境なので病気にかかりやすいですが病気になっても放置され、
命が尽きるまで繰り返し出産をさせられるだけの犬たちがいます。

人間に置き換えても、ただでさえ大変な出産。
中には何度も帝王切開される子、麻酔無しで帝王切開される子もいるそうです。

「数値規制」は、
そんな命の量産を強いられている子たちのためにあるべきものなのです、本来。

悪質な繁殖業者やペットショップの行政指導を行うため、ケージのサイズや従業員一人当たりの飼育数の具体的数値を定めるものなのです。
しかし犬猫適正飼育推進協議会などのペット業界団体から、現状よりも酷い数値規制の試案が示されました。

数値規制とは

上記のようなことをする悪質な繁殖業やペットショップへの行政指導を行うために、具体的な数値基準を設けたのが数値規制です。
しかし、今回の改訂にあたりその数値が不適切であるとし波紋をよんでいます。

衆議院議の議員連盟による数値規制案に対して、
ペット業界からは利益を優先した動物たちに厳しい数値規制案が提出されました。
それが下記のものです。

  • ケージのサイズは高さ=体高の1.3倍、幅=体長の1.1倍
  • 動物の飼育数は従業員一人当たり50匹
  • 動物を繁殖に使用するのは8歳まで

これらが認められてしまうと、
動物たちは今後さらに悪い環境に置かれることになってしまいます。
一度決まってしまうと、次の改正までは長い年月を要します。

これでは改正ではなく改悪。必要なのは「適正な数値規制」です。

私たちにできること

偉そうに綴ってきましたが
私も最近まではわかっていなかったどころか、知らないことでした。
ペット先進国のドイツやアメリカの一部の州のこととか、ジョージアの野良犬のこととか、意識を向けていたつもりだったけれど自分の知識の中途半端さに恥ずかしくなりました。

ただ「知った」今、私には「知る」を広める手段がある、そう思い記しました。

メールアクションやハガキアクションなど
行動を起こすことが薦められますが、まずは知ることから。それは大きな一歩です。
メールアクションやハガキアクションや署名については、送り先とテンプレートを用意してくださっている方がたくさんいらっしゃいます。

動物愛護や動物福祉に関する問題は他にも多くあります。

少しでも多くの小さな命が救われますように。

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